《岸田政権の新たな守護神誕生だ》
衆院議院運営委員会が8日に開いた安倍晋三元首相の国葬に関する閉会中審査で、こんな声が出ていたのが山口俊一・議院運営委員長だった。
山口氏が注目を集めたのは、立憲民主党の泉健太代表が旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の問題に触れた時だった。
「自民党と旧統一教会との関係を考えた場合に、安倍元総理は最もキーパーソンだったのではないか」
こう岸田文雄首相に迫る泉代表に対し、山口氏は「本日の議題は国葬儀だ。それを考えながら」などと声を荒げて注意したのだ。
旧統一教会に関係する話になると…
さらに共産党の塩川鉄也議員が「国政選挙における安倍氏と(旧)統一教会の関係についてはどう考えるか」と質すと、山口氏は岸田首相の顔をじっと見ながら、「直接議題と関係ないことには、お答えいただかなくて結構でございます」と踏み込んだ。
このやり取りに対し、ネット上では、《閉会中審査は酷いな。安倍元首相と統一教会との関係の質問になったら、山口さんが何度もスルーさせる。これではマトモな議論になってないだろう。「丁寧な説明」とは真逆だ》、《岸田さんは統一教会を問題視しているのだから、その団体と安倍さんがどう関係があったのかを聞くことは当然だと思うが…》、《まさか議運の委員長が首相の壁になるとは》などと、“祭り状態”となった。
山口氏は徳島県三好市出身。青山学院大文学部を経て、仏パリ第4大に留学。1990年2月の衆院選で、徳島県全県区(当時)から出馬して初当選し、現在11期目。麻生派に所属し、第二次安倍政権では内閣府特命担当相を務めた。
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