コロナ禍により、人々の在宅時間が増えた。換気に気を遣い、積極的に窓を開けている家庭も多い。そうなると「家で蚊を見かける機会」も増えてくる。蚊は小さなすき間を通り抜けるうえ、人の出入りの際に衣服やカバンに着いて侵入する。
寝ているときに蚊に刺される、子供が刺されたところを掻いてしまう……、そんな悩みに応える虫ケア用品(殺虫剤)市場に、静かな変革が起きている。その変革の要となるのが、アース製薬が2月に立ち上げた新ブランド「マモルーム」だ。
切り口を変えることでユーザーに気付いてもらう
マモルームは室内に設置して電源を入れることで、微細な薬剤を空気中に揮発させ蚊のいない空間を実現する液体蚊取り器。室内の蚊を駆除することもできるが、窓や扉が開いていても室内に蚊を寄せ付けない点が特徴だ。インテリアの邪魔にならない、手のひらサイズのシンプルなデザインも好評で販売数を伸ばしている。
同社には液体蚊取り器として既に「アース ノーマット(以下、ノーマット)」があるが、マモルームはノーマットと何が異なり、人気商品となっているのだろうか。
アース製薬でブランドマーケティングを担当する辻 浩一氏は、「マモルームは新しい顧客層の開拓を主眼として開発された製品で、画期的な技術を盛り込んだというよりは、切り口を変えることでユーザーに気付いてもらう工夫を凝らした製品」と話す。
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