米テレビと映画の「スター・トレック」シリーズで「ウフーラ通信士官」として有名な米俳優ニシェル・ニコルズさんが、7月31日夜に亡くなった。89歳だった。息子のカイル・ジョンソンさんが発表した。
ニコルズさんは1966年にアメリカで放送開始の「スター・トレック」で、有能で沈着冷静な通信士のウフーラ大尉を演じた。アメリカのテレビで、アフリカ系の女優がそのような資格や権限をもつ役を演じるのがきわめて珍しい時代に、草分け的な存在になった。
テレビ・シリーズが映画シリーズになってからも「ニヨタ・ウフーラ」を演じ続けたニコルズさんは、米航空宇宙局(NASA)に「大使」として採用され、女性やアフリカ系アメリカ人の宇宙飛行士を増やすための促進事業に取り組んだ。
息子のジョンソンさんはフェイスブックで、ニコルズさんが31日夜に自然死したと発表。「長年にわたり大空を照らしてきた大きな光が、消えてしまった」とした上で、「けれども、いま初めて目にしている大昔の銀河のように、彼女の光は私たちや未来の世代のために輝き続ける。その光のもとで楽しみ、学び、インスピレーションを抱けるように」と母親を追悼した。
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https://www.bbc.com/japanese/62373713