3連休の初日となった16日、祇園祭の前祭(さきまつり)は宵山を迎えた。15日に続き、京都市の四条通や烏丸通の一部が歩行者用道路(歩行者天国)となった。3年ぶりの巡行を待つ山鉾が駒形提灯の明かりに照らされ、大勢の人で埋まった都大路で輝いた。
午後6時に歩行者天国が始まると、マスクを着用した人が続々と繰り出し、露店で食べ物を買い求めた。山鉾周辺では「コンコンチキチン」と囃子(はやし)が奏でられ、通行人が足を止めてスマートフォンをかざし、動画や写真を撮影していた。
新型コロナウイルス感染対策として、子どもによるわらべ歌を取りやめたり、会所飾りの公開を人数制限した山鉾町もあった。
京都府警によると、人出は午後9時半現在で約30万人だった。
17日は前祭の山鉾巡行と神幸祭の神輿渡御がいずれも3年ぶりに行われる。
動画あり
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