21日にオーストリアで開幕する核兵器禁止条約第1回締約国会議に、日本政府がオブザーバー参加も含め、出席を見送る決定をしたことが15日、分かった。14日が参加申請の期限だったが、手続きを行わなかった。外交筋が明らかにした。日本は条約制定交渉にも参加しておらず締約国ではないが、唯一の戦争被爆国としてオブザーバー参加を期待する声が被爆者や参加国からも上がっていた。
日本政府関係者は「核廃絶への出口とも言える重要な条約だが、核保有国は1カ国も参加していない」と指摘。日本は保有国と非保有国の橋渡し役として「現実的な核軍縮に取り組む」と説明した。
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