カリブ海(Caribbean Sea)の島国バハマの離島に生息する絶滅危惧種のイグアナが、エコツーリズムで訪れた観光客に与えられたブドウによって甘党かつ高血糖になっているとの研究結果が4月21日、発表された。
エグズーマ諸島(Exuma Islands)に生息するバハマツチイグアナは、観光客にもらうブドウが大好物になり、船が近づく音を聞きつけると浜辺に殺到する。米シェッド水族館(Shedd Aquarium)のチャールズ・ナップ(Charles Knapp)氏によれば、エコツアーを主催する旅行業者にとって、野生動物を間近で観察し触れ合う機会を参加者に確実に提供できる素晴らしい手法だった。
自然保護団体は、外来種の果物を餌としてもらうのに慣れたイグアナは人間への警戒心が薄れてエキゾチックペットの密輸業者に狙われやすくなると懸念していた。だが、研究者はイグアナのふんに着目し、もっと大きな問題が起きている可能性を疑い始めた。
米ユタ州立大学(Utah State University)のスザンナ・フレンチ(Susannah French)教授によると、現地に自生する植物の葉や実を食べるバハマツチイグアナは「キューバ葉巻」のような形状のふんをする。一方、観光客が与えるブドウに味を占めたイグアナの排せつ物は水っぽい。
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https://www.afpbb.com/articles/-/3402582