いつも、つきたて焼きたて。安永餅

1名無しさん@Next2ch:2022/05/02(月) 06:43:31.33 ID:jg/d6EtZ

 江戸時代、東海道五十三次の宿場町だった三重県桑名市の名物「安永(やすなが)餅」。平たく細長い形が特徴で、表面にあめ色の焦げ目がついた餅が、あんを包む。

 桑名駅前に店を構える柏屋は江戸中期の創業だ。店内で一本一本手焼きしており、香ばしい匂いが鼻をくすぐる。社長で九代目の森昭雄さん(54)によると、安永餅は寛政の改革を行ったことで知られる松平定信が考案したという説がある。嫡男が桑名藩主だった縁で、もち米の栽培と焼き餅作りを推奨したのだという。

 森さんの先祖は、現在の同市安永にあった街道沿いの茶屋街で焼き餅を売っていた。その地名が安永餅の名前の由来とされる。「伊勢や京都などに向かう旅人は、茶屋で安永餅を食べて疲れを癒やしたのではないか」。当初は小判形だったとみられるが、コンパクトな方が持ち運ぶのに都合がいいと、今のような形に変わっていったという。

 柏屋では毎朝六時から一日約二千本、多い日には約一万本を作る。餅をついてあんをつめたら、丁寧に形を整え、鉄板で焼く。もち米やあずきなど国産の材料にこだわって作る自慢の逸品だ。できたてを特別に食べさせてもらったところ、餅は柔らかくとろっとろ。甘過ぎず、優しい味のあんとのバランスが絶妙だ。袋なしで一本八十六円。消費期限は三日だが時間がたつと餅が硬くなるため、なるべく早く食べるのがいい。

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/174740


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