ロシアの侵攻を受けるウクライナで今、もともと弱い立場にある子どもたちが養護施設に置き去りにされ、人身売買の危険にもさらされている。
米首都ワシントンを本拠とする「障害者権利インターナショナル(Disability Rights International)」の事務局長、エリック・ローゼンタール(Eric Rosenthal)氏は、ウクライナでは侵攻前から、孤児院での強制労働や性産業への人身売買という大きな問題が存在したと指摘する。
しかし、狙われる子ども、置き去りにされる子ども、見捨てられる子どもの危険がさらに高まっているという。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、欧州最貧国のウクライナの孤児院、寄宿学校、障害者施設で暮らす子どもの数は10万人以上で、欧州全体で最も多い。しかもその多くは、親や親族は生きているが子どもの面倒を見ることができない、いわゆる社会的孤児だとされている。
公式データによると、2月24日の侵攻以降、保護下にある未成年者のうち少なくとも8000人が国外へ連れ出されるか、ウクライナ国内で移動させられている。
また、約3万1000人が親元に戻ったが、少なくとも2500人が避難の必要な戦闘地域から身動きできずにいると推定されている。この子どもたちを脱出させるのは難しい。
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https://www.afpbb.com/articles/-/3400918