メキシコの首都に日が昇る頃、オマール・メンチャカ(Omar Menchaca)さん(66)は入り組んだ運河にカヤックをこぎ出す。水路に浮かぶ庭園を巡り、旅行者が置き去りにしたごみを回収するためだ。
メキシコ市のソチミルコ(Xochimilco)地区は、14~16世紀に栄えたアステカ(Aztec)王国の首都だった時代の面影を残す人気の観光地だ。訪れる人は色とりどりのゴンドラに乗り、先住民が築いた運河や人工島を巡る。
メンチャカさんは何度もパドルを置き、水面の花の間に浮かぶごみを素手で拾った。子どもたちが自分をまねてごみを拾う様子を見るのが、何よりも楽しみだと言う。
若い頃のメンチャカさんは、陸上競技の国内チャンピオンだった。「ここへは最初、トレーニングの拠点とするために来ました」と話す。「そのうち、運河がごみだらけなことに気付き始めました」
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https://www.afpbb.com/articles/-/3400381