「あのぴかぴかの戦車は火だるまに。バイラクタル、それは新しい熱狂」――。そんな歌詞の歌がウクライナで人気を博している。同国の抵抗を象徴するシンボルの一つになっているドローン(無人機)にささげられたものだ。
「バイラクタル」の人気はすさまじく、ウクライナ人がこのトルコ製ドローンにちなんだ名前をペットにつけるほどだ。先月には首都キーウ(キエフ)の市長が、市内の動物園で生まれたばかりのキツネザルを「バイラクタル」と命名。外務省はキーウの警察犬訓練センターにいる子犬「バイラクタル」の写真をツイートした。
欧米やウクライナの当局者は、トルコの「バイラクタルTB2」がロシアの攻撃への抵抗に貢献していると称賛する。報道によると、英国のウォレス国防相は先月議員らに対し、同機がロシアの「火砲や補給線」に「弾薬を撃ち込んでいる」と指摘し、ロシアの進軍を遅らせ妨害するために「非常に重要」との見方を示した。
中高度長期耐久型(MALE)ドローンの一種であるTB2は、すでに長年にわたって実戦運用されてきた。トルコ軍は2014年からイラク北部とトルコで同機を使用。近年では、リビアやナゴルノ・カラバフの紛争で戦況を変えるのに一役買ったと評価されていた。ただ、ロシアの軍事目標を攻撃する映像がウクライナ軍によって公開され拡散したことで、同機は再び脚光を浴びている。
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