林芳正外相は29日の記者会見で、在日米軍基地の外での米軍機の訓練に関し、実弾射撃を伴わなければ容認するとした日本政府の立場を明らかにした。「日米安全保障条約の目的達成のため、実弾射撃を伴わない米軍機による各種訓練を(米軍)施設・区域外で行うことは認められている」と述べた。日米地位協定に関連する明文規定はない。
基地外での訓練を巡っては22日、米軍が沖縄県の名護湾で、ヘリコプターのつり下げ訓練を事前通告せずに実施した。林氏の発言は、安全面への不安から再発防止を米軍に求めるよう政府に要請した沖縄県の動きを踏まえたものだ。地位協定の拡大解釈を指摘する声もある。
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