東京電力柏崎刈羽原子力発電所で、これまでに明らかになっている6・7号機の配管の溶接の不適切な工事などのトラブルの原因調査結果が25日、県の技術委員会で取り上げられ、委員からは東京電力の管理能力を問題視する意見が相次ぎました。
25日開かれた県の技術委員会では、柏崎刈羽原発で去年明らかになった6・7号機の消火設備の配管の不適切な溶接と6号機の原子炉建屋に隣接する施設を支えるくいの損傷の2つの問題の原因調査の結果を東京電力が説明しました。
はじめに不適切な溶接について東京電力の担当者が、元請けの「東京エネシス」が現場の溶接士を適切に監督できていなかったことが原因だとする調査結果を説明しました。
委員からは「東京電力が現場に立ち会っていればこうした問題は起きなかった」「元請け会社のミスのせいにしないでほしい」。
「われわれにもできることがあったと反省している。今後は抜き打ち検査などを行い、再発防止に努めたい」。
また、くいの損傷は、地盤を強化する固い土がくいの周辺に残っていたことなどが原因だとする調査結果について、豊島剛志委員が「工程をしっかり管理していれば改良土が残されるという事態にはならなかった」と、溶接の不備と同じように東京電力の施工管理の問題を指摘しました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20220325/1030020621.html