来年から年賀状を辞退させていただきます。そんな一文を、年始のあいさつに添える「終活年賀状」が広がりつつある。人間関係を整理したいから、高齢になったから。さまざまな理由で、長年親しんできた年賀状のやりとりについて考える人たちがいる。年賀状の受けつけは12月15日から始まる。
《皆様と交わして参りました年賀状ですが、誠に勝手ながら今年をもちまして書きおさめとさせていただきます》
新年のあいさつに続いて、年賀状の「終了宣言」が印刷されていた。神奈川県の男性(69)が2017年の正月に受け取った年賀状だ。差出人は70代後半の夫婦。男性は思った。
「お互い高齢になり、こういう終活もありだな」
男性も翌年、文面をまねて終活年賀状を書いた。毎年出してきた約50枚のうち、今後のつきあいがなさそうな5人ほどに、年賀状をやめたい気持ちと感謝の言葉も手書きで添えた。
つづく: https://www.asahi.com/articles/ASLC74J6KLC7PTIL00G.html