マティス米国防長官は、中南米諸国から米国を目指してメキシコを北上している移民集団の入国を阻止するため、米軍をメキシコとの国境地帯に派遣する案を承認した。国防総省が26日、発表した。派遣規模は明らかにしていないが、800~千人程度になるとの見通しが報じられている。
トランプ大統領は移民対策を11月の中間選挙の主要争点に掲げており、移民対策に軍を動員する強硬姿勢を示すことで支持層にアピールする思惑があるとみられる。派遣される米軍はバリケードやフェンス設置、国境警備要員の輸送、医療活動など後方支援やインフラ整備に当たる。不法越境の取り締まりに直接的な関与はしない。
AP通信によると、トランプ氏は26日、ホワイトハウスで「軍を動員した。彼ら(移民集団)を入れさせない。(自分の国に)戻ったほうがいい」と語った。
中米ホンジュラスなどを逃れてきた移民集団は現在約4千人。メキシコ南部にいるため、米国境到達まで数週間かかるとみられている。 (共同)
産経ニュース 2018.10.27 07:25
https://www.sankei.com/world/news/181027/wor1810270003-n1.html