その昔この壊劫が始まったときに、前の劫から最初の生類が梵天宮に生まれ変わってきた。
彼は一人で寂しかったので、ああ仲間が欲しいと願った。
ちょうどそれと時を同じくして、前の劫からまた次々と生類が梵天宮に生まれ変わってきた。
最初の彼は思った。「私が『仲間よ、有れ』と願ったら仲間ができた。私はただ一人の創造神に違いない」
彼の後から生まれ変わってきた者たちはこう思った。
「彼は私たちの誰よりも前にこの世界にいた。彼が創造神に違いない」
宗教者たちは修行によって前世を思い出す。
ある者はこう言う「この世に唯一神はある。なぜなら私がその唯一神だったのである」
ある者はこう言う「この世に唯一神はある。なぜなら私は前世でその唯一神を見たのである」
しかし我々はまさしく現世において唯一神を目にしていた