パリ(CNN) パリ近郊の刑務所に服役していた受刑者の男が1日、武装集団にハイジャックされたヘリコプターで脱獄した。この男は5年前にも別の刑務所から脱獄する事件を起こしており、警察は全力を挙げて行方を追っている。
脱獄したルドワヌ・ファイド受刑者は、警官1人が死亡した2010年の強盗未遂事件に関与した罪で25年の禁錮を言い渡され、13年の脱獄でさらに禁錮10年を命じられていた。
内務省によると、今回の脱獄に使われたヘリは、武装した2~3人の男が乗っ取り、パイロットに命じてパリ近郊のセーヌエマルヌ県にある刑務所へ向かわせていた。
刑務所でファイド受刑者を乗せると、男たちは再びパイロットに命じてヘリをパリ北西のバルドワーズ県に向かわせ、そこでパイロットを解放して、自分たちは車で逃走した。パイロットにけがはなかった。
ファイド受刑者がどうやってヘリに乗ることができたのか、現時点では分かっていない。
同受刑者は、10年に起きた強盗未遂事件の首謀者として有罪を言い渡された。この事件ではほかにも、警官の殺害に関与した罪で2人が有罪判決を受けている。
しかしファイド受刑者の元弁護人によると、同受刑者は一貫して事件への関与を否定しているという。
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