【シンガポール時事】トランプ米大統領が12日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との首脳会談後に行った記者会見での発言要旨は次の通り。
一、北朝鮮国民のために大胆な一歩を踏み出した正恩氏に感謝する。われわれは新たな歴史を始め、両国間の新たな章を書く用意がある。核兵器を断念すれば、北朝鮮は限りなく繁栄する。
一、合意実行に向け、できるだけ早期にしっかりした交渉を行うことで一致。正恩氏は、主要なミサイルのエンジン試験施設の破壊を約束した。
一、核兵器による脅威は取り除かれるが、制裁は継続する。
一、(在韓米軍の)兵士を帰国させたいが、現時点でそれは(交渉に)含まれない。いずれかの時点で実現することを望む。今後は交渉がうまくいっていないと見なさない限り(米韓合同)軍事演習を停止する。高くつくし挑発的だ。
一、人権問題も協議したが、非核化に比べると短時間。拉致問題も取り上げた。北朝鮮は取り組むだろう。
一、適切な時期に正恩氏をホワイトハウスに招待する。正恩氏は受け入れた。
一、科学的に見ると、完全な非核化の実現には時間がかかる。極めて近いうちに始まるが、ある程度は待たなければならない。核が脅威の一部ではないとはっきりすれば、制裁を解除する。
一、外交関係樹立は、早くそうなればいいと思うが、まず問題を片付けてから。今はまだ少し早い。
一、(非核化の費用は)日韓両国が大いに助けてくれる。米国は別の多くの場所で多額の対価を支払わされてきたのだから、われわれは必ずしも(北朝鮮を)助けなくてもいい。
一、新たな首脳会談が必要だろう。(2018/06/12-21:34)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018061201293