機械に責任を負わせることはできないんだから結局普及せんよ。
AIに完全に置き換わるのは責任を伴わない分野だけ。
でもAIを導入することによって人的資源を節約できる分野は結構多い。
例えば内科医。
循環器科等の手技を伴う分野以外の一般的な内科医の仕事とは、検査情報を取り込んで治療情報を出力する事であり、これは情報工学的視点で言えば一つの関数だと捉える事ができる。
内科医の存在とは情報処理のアルゴリズムそのものだ。
今は医師一人一人が医学部で勉強し、多大な税金と時間を使い、自分の頭の中に診断アルゴリズムを構築した後に医者として働き始めるわけだが、こんなのは時間と税金の無駄でしかない。
正確なアルゴリズムが構築できない医者も多いし、金を稼ぎたいばかりに意図的に診療方針を曲げる医者もいる。
AIに置き換えればこうした所謂「ヤブ医者」もいなくなる。
今現在100人の内科医が働いている病院であれば、これを10人程度に減らすことが可能。
将来的に内科医の人数は現在の1/10程度に減少し、仕事内容は診療システムの出した治療方針書に責任の所在を示すサインをするだけになる。
病院の診療の流れは確実に変化する。
検査はコメディカルがデータを集めて診断システムに入力し、出てきた診療方針に数名の内科医がサインをし、コメディカルがそれに従い処置をする、という未来が必ず来る。
日本医師会は既存の医師の利権を守るために医師数削減と医師の所得上昇に躍起になっているが、こうした努力は徒労に終わる。