【5月23日 時事通信社】国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは22日、ミャンマー西部ラカイン州のイスラム系少数民族ロヒンギャの武装集団「アラカン・ロヒンギャ救世軍」（ARSA）が昨年8月25日の襲撃で、ヒンズー教徒99人を虐殺したとする報告書を発表した。
アムネスティが聞き取り調査や写真を基にまとめた報告書によると、ARSAは州北部の村で8歳未満の子供14人を含むヒンズー教徒53人を虐殺。近隣の村でもヒンズー教徒46人の行方が分からず、ARSAに殺害されたとみられる。
ARSAは昨年8月25日、警察施設などを襲撃。これをきっかけにミャンマー治安部隊がロヒンギャ掃討に乗り出し、70万人近い住民が隣国バングラデシュに避難した。アムネスティは「（ARSAの）残虐行為の責任は、治安部隊による（ロヒンギャ住民への）人道に対する罪と同様に重大」と非難した。(c)時事通信社
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