中国国営メディアは8日、北朝鮮の最高指導者、金正恩朝鮮労働党委員長が遼寧省大連を訪問し、習近平国家主席と会談したと報じた。金氏の訪中が確認されたのは3月下旬以来、2回目。6月上旬までに開催見通しの米朝首脳会談を前に、中朝両国は緊密な関係を内外に誇示した形だ。
国営新華社通信によると、金氏は会談で「朝鮮半島の非核化を実現することが、われわれの変わらない明確な立場だ」と指摘。「関係国が(北朝鮮への)敵視政策と安全に対する脅威を除去しさえすれば、核を保有する必要はなく、非核化は実現できる」と強調した。また、「米朝間の対話を通じて相互信頼を確立し、関係各国が段階的措置を講じれば、朝鮮半島の非核化は実現できる」とも主張した。
習氏は、北朝鮮が核実験と弾道ミサイルの発射を停止する措置を取ったことを評価、「戦略の重心を経済建設に移したことを支持する」と述べた。
北朝鮮の報道によると、正恩氏の妹の金与正氏らが同行した。
https://www.sankei.com/world/news/180508/wor1805080049-n1.html