大リーグ、マリナーズは3日、44歳のイチロー選手が球団の特別アドバイザーに就任し、今シーズンは今後試合に出場せず、チームをサポートする役割に専念すると発表しました。イチロー選手は、出場選手登録の枠から外れたあともほかの選手と一緒に練習を続け、関係者によりますと、来シーズン以降は試合への出場が可能な契約内容になっているということです。
44歳のイチロー選手は、マリナーズでことし3月のキャンプ中に外野手のけが人が相次いだことから、今シーズンの1年契約を結び、古巣のマリナーズに復帰しました。
しかし、外野手のレギュラーの選手がけがから復帰したことなどからイチロー選手の試合出場の機会が減り、去就が注目されていました。
こうした中、マリナーズは3日、イチロー選手が3日から球団の特別アドバイザーに就任し、今シーズンは出場選手登録の枠から外れて、試合に出場しないことを発表しました。
一方で、イチロー選手は登録の枠を外れたあともほかの選手たちと一緒に練習しながら、チームをサポートする役割を担うということです。
関係者によりますと、来シーズン以降は試合への出場が可能な契約内容になっているということです。
こうした契約内容は大リーグでは異例で、マリナーズとしてはけが人などで急きょ、選手の補強が必要になった場合、イチロー選手を起用できるようにしておくメリットがあります。
少なくとも50歳までは現役でのプレーを目指すと公言しているイチロー選手にとっても、長くプレーを続けていく環境ができることになり、両者の思惑が一致しての契約と見られます。
44歳のイチロー選手は今シーズン、大リーグで現役最年長の野手としてプレーし、現地5月2日までに、15試合に出場して44打数9安打、打率2割5厘の成績となっています。
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