アフリカ南部の王国スワジランドの国王ムスワティ3世は19日、自身の誕生日と独立50年を祝う式典で、国名を「エスワティニ」に変更すると発表した。現地語で「スワジの地」を意味する。AFP通信などが報じた。
スワジランドは1968年に英国から独立。世界でも数少ない絶対君主制で、国王が行政権や立法権を持つ。ムスワティ3世は父親の跡を継いで86年に即位。これまでも自国のことをエスワティニと呼ぶことがあったが、今回、正式に国名を変更した。
国内では英国領時代に付けられたスワジランドという国名への反感のほか、スイスの英語表記「Switzerland」と勘違いされるとの指摘もあった。
同国は失業率が約25%、成人のエイズウイルス感染率が30%近いなど、多くの問題を抱えている。一方、ムスワティ3世には妻が15人ほどおり、生活苦が続く国民からは民主化を求める声があがっている。
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