気象庁によると、霧島連山のえびの高原・硫黄山(宮崎県えびの市)が19日午後3時39分ごろ噴火した。気象庁は、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げた。硫黄山からおおむね2キロの範囲で火砕流や大きな噴石に注意するようよびかけている。
福岡管区気象台によると、硫黄山の噴火は1768年以来。硫黄山は今年2月、火山活動が高まっているとしてレベルが2に引き上げられていた。レベルが3となるのは初めて。
火山噴火予知連絡会の石原和弘会長は「噴火の規模はごく小さいが、連続して噴煙を上げている。地下のガスの通り道が拡大しつつあるということで、警戒を続ける必要がある」と指摘した。中田節也副会長は「4月初旬から、今回の噴火が起こった周辺に噴火域が拡大し、局所的に山体も膨脹して地震も増えていた」と話している。
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