鹿児島と宮崎の県境にある霧島連山の新燃岳で、5日朝早く、爆発的な噴火が発生し、噴煙が一連の噴火活動では最も高い、5000メートルまで上がりました。気象庁は、噴火警戒レベル3を継続し、火口からおおむね3キロの範囲では、大きな噴石や火砕流に警戒するとともに、火口の東側を中心に火山灰にも注意するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、新燃岳では5日午前3時31分に爆発的噴火が発生し、噴煙が今回の一連の噴火活動では最も高い、火口から5000メートルまで上がりました。
またこの噴火で、大きな噴石が火口から1.1キロまで飛んだのが観測されました。
噴煙は量が多く、東の方向に流れていて、気象庁は、降灰予報を出して火山灰に注意を呼びかけています。
気象庁は、新燃岳では活発な噴火活動が続いているとして、「入山規制」を示す噴火警戒レベル3の火口周辺警報を継続し、火口からおおむね3キロでは大きな噴石に、おおむね2キロでは火砕流に、それぞれ警戒するよう呼びかけています。
また風下側を中心に、小さな噴石に注意するとともに、爆発的な噴火に伴う大きな空振=空気の振動で、火口から離れた場所でも窓ガラスが割れるなどの被害が出るおそれがあり、注意が必要です。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180405/k10011391351000.html