週明け26日のニューヨーク株式市場は、アメリカと中国の貿易摩擦への警戒感が和らいだことから、買い注文が膨らんで、ダウ平均株価は650ドル以上値上がりし、過去3番目の上昇幅を記録しました。
26日のニューヨーク株式市場は、アメリカのムニューシン財務長官が、アメリカメディアとのインタビューで、トランプ政権が輸入制限措置の発動を決めた中国との間で、「とても建設的な対話をしている」などと述べたことを受けて、貿易摩擦が激化することへの警戒感が和らぎました。このため、幅広い銘柄に買い注文が集まり、ダウ平均株価は、一時、先週末より699ドル高い水準にまで値上がりしました。
結局、ダウ平均株価は、先週末より669ドル40セント高い2万4202ドル60セントで取り引きを終え、リーマンショックが起きたあとの2008年10月に続く、過去3番目の上昇幅を記録しました。
市場関係者は、「ムニューシン長官はインタビューで、『貿易戦争をおそれてはいないが、それが目的ではない』とも述べていて、トランプ政権は態度を軟化させているという受け止めが広がった。米中の政府間で行われている水面下の協議が進展し貿易戦争が回避されることを、投資家は期待している」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180327/k10011379971000.html