20日の米株式市場でアマゾン・ドット・コムの時価総額が初めてアルファベット(グーグルの親会社)を抜いた。アップルに次ぐ世界2位に浮上した。アマゾンはネット通販とクラウド事業を柱に成長期待が強い。ハイテク株全体がもたつく中でも買いが続いている。
アマゾンはネット通販とクラウド事業を柱に成長期待が強い=ロイター
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アマゾンはネット通販とクラウド事業を柱に成長期待が強い=ロイター
QUICK・ファクトセットによると20日終値のアマゾンの時価総額は7680億ドル(81兆8000億円)、アルファベットは7620億ドル。株価を昨年末と比べるとアマゾンが36%上昇した半面、アルファベットは4%高にとどまった。ネット広告の規制強化への警戒感も同社株の上値を抑えている。
アマゾンは2月14日に初めてマイクロソフトを上回り、時価総額で世界3位に浮上したばかり。20日時点で首位アップルとの差は1200億ドルほどに縮めた。
一方、利用者情報の不正利用問題に揺れるフェイスブックは20日も連日で大幅安となった。時価総額は4885億ドルと約1カ月半ぶりに5000億ドルを割り込んだ。問題発覚前の前週末16日から2営業日で時価総額を500億ドル減らした。すでに中国ネットサービスの騰訊控股(テンセント)に抜かれていたが、20日は中国の電子商取引大手アリババ集団にも抜かれて世界8位に後退した。
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL21H0K_R20C18A3000000/