一時106円84銭と2016年11月以来の円高水準
米CPI強いと米金利上昇、株安でドル・円売られる可能性-CIBC
東京外国為替市場ではドル・円相場が続落し、一時1年3カ月ぶりに1ドル=107円台を割り込んだ。日本株の下落を背景にリスク回避に伴う円買いが強まった。
ドル・円相場は14日午後4時20分現在、前日比0.6%安の107円22銭。午前10時の仲値にかけて107円90銭まで強含んだ後、日本株の下落に連れて水準を切り下げ、昨年9月の安値(107円32銭)を下回った。107円ちょうど付近でいったんもみ合ったが、正午過ぎに107円台を割り込むと一時106円84銭と2016年11月以来の安値を付けた。その後は日本株の下げ幅縮小に伴い107円台前半まで値を戻した。
外為どっとコム総研の神田卓也取締役調査部長は、ドル・円の107円割れは「日本の昼休み中で少し仕掛け的な動きが目についた印象」だが、昨年安値を割り込んでしまったことで、「下方向のモメンタムが強まりやすい流れはできている」と指摘。「どこで反転するのか見極めたいところだが、まだすぐにはそのポイントが見つかりそうにない」と話した。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-02-14/P44CG26S972L01