中国の研究グループは、元の個体と全く同じ遺伝子を持つ「クローン猿」をつくり出すことに初めて成功したと発表した。
これは、中国科学院の研究グループが、アメリカの科学雑誌「セル」に発表したもので、1997年にイギリスで報告されたクローン羊「ドリー」と同じ手法を使ったサルでは、初めての例だという。
「体細胞クローン」と呼ばれる手法で、カニクイザルの胎児の皮膚細胞を卵子に注入し、メスザルの子宮に入れたところ、健康なメスの双子が生まれたとしている。
研究グループは、アルツハイマー病などの研究や薬の開発に生かせるとしているが、倫理的な問題もあり、今後、議論を呼ぶとみられる。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00382988.html