北海道松前町沖の無人島から発電機などが盗まれた事件で、函館地検は28日、島に一時避難した北朝鮮船船長の自称カン・ミョンハク容疑者(45)を窃盗罪で起訴した。窃盗容疑で逮捕された他の船員2人は起訴猶予処分とした。地検は認否を明らかにしていない。
船長は公開の法廷で審理される。地検は起訴の理由を「法と証拠に基づいて判断した」と説明。船員2人の起訴猶予については、「船長が主導したもので、指示命令に従う立場にあり、関与の程度は格段に低い」とした。
船の小島への寄港は「天候の悪化や木造船の不具合など偶発的な経緯だった」と説明した。
起訴状によると、カン容疑者は船員と共謀し11月10~28日ごろ、島にある宿舎や灯台から発電機や太陽光パネルなどを盗んだとされる。
起訴猶予とされた2人は28日、札幌入国管理局に引き渡された。他の船員7人と共に、入管が強制退去に向けた手続きを進める。(2017/12/28-17:28)
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