築地市場(東京都中央区)から豊洲市場(江東区)への移転問題で、都と市場業界団体の協議会が20日午後に開かれ、豊洲市場の開場日を来年10月11日にすることを決めた。小池百合子都知事が安全性への懸念などを理由に昨年8月に移転延期を表明して以来、都政の懸案だった市場問題が節目を迎えた。
都は築地市場跡地を2020年東京五輪・パラリンピックの輸送拠点とし、輸送ルートの環状2号線も通す計画を立てており、移転後に整備を急ぐ方針。
都と業界団体は当初、11月の協議会で決定する予定だった。しかし、地元の江東区が市場受け入れ条件である豊洲市場内の観光拠点「千客万来施設」整備事業の実現が不透明となっていることに懸念を表明。その影響で都と業界団体間の調整が難航し、協議会は延期されていた。
小池氏が11月24日の定例会見で千客万来施設について「最優先に整備するよう努力する」と表明するなどし、今回の協議会開催につながったものの、千客万来施設整備が課題として残っている。
http://www.sankei.com/politics/news/171220/plt1712200030-n1.html