21日午後9時半ごろ東北地方から近畿地方にかけての広い範囲で、まぶしく光りながら上空を流れる火の玉のようなものの目撃情報が相次ぎました。
専門家は、小惑星などのかけらが大気圏に突入して燃え尽きる際に光る「火球」ではないかと話しています。
21日午後9時29分ごろ、神奈川県小田原市に設置されたNHKのカメラに、上空に光る「火の玉」のようなものが捉えられました。
この物体は南の上空に現れるとまぶしく光って筋を描きながら落下し、最後に緑色の強い光を放って3秒ほどで消えました。
この物体は、NHKが静岡県の各地や東京スカイツリーに設置しているカメラでも撮影されました。
またツイッターなどのインターネット上でも、東北地方から近畿地方までの広い範囲で目撃情報が寄せられていて、三重県津市でこの物体の写真を撮影した視聴者は「南の方向に強く光って消えた。音はしなかった」と話していました。
国立天文台の山岡均准教授によりますと、今回の現象は広い範囲で同じ時刻に目撃されていることなどから「小惑星などのかけらが大気圏に突入して燃え尽きる際に光る「火球」ではないか」と話しています
専門家「数センチの隕石が落下か」
NHKが神奈川県小田原市に設置したカメラの映像について、国立天文台の山岡均准教授は「撮影された光の明るさから、数センチほどの大きさの隕石(いんせき)のかけらのようなものが地球の大気圏に突入し、燃え尽きる際に明るく光ったのではないかと考えられる。最後に強い光を放ったのは、かけらが熱や大気に突入した際に衝撃で割れたためと見られる」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171121/k10011231531000.html