【カイロ時事】イラク軍部隊は16日未明、中央政府と北部のクルド自治政府が帰属を争う油田都市キルクークへ進軍を始めた。キルクークを実効支配する自治政府が9月に独立を問う住民投票を強行したことに反発し、中央政府はクルド側に対する制裁を強化。軍事的な強硬手段に踏み切り、クルド治安部隊と衝突が発生した。緊張が激化し、大規模な交戦に発展する懸念が強まっている。
中央政府のアバディ首相は「キルクーク県の軍事施設の確保、すべての民間人の保護と衝突回避」を軍に指示し、作戦開始を承認した。一方、自治政府の治安当局は「イラク軍とイスラム教シーア派民兵がキルクークの南部から進攻し、基地や油田を制圧しようとしている」と批判。国営メディアは、イラク軍が油田を含む広範な地域を制圧したと報じたが、クルド側は否定している。
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