アメリカ政府は、国連機関のユネスコ=国連教育科学文化機関からアメリカが脱退する意向をユネスコ側に伝えたことを明らかにしました。
アメリカ国務省のナウアート報道官は12日、声明を発表し、ユネスコ側に脱退の意向を伝えたことを明らかにしました。
ナウアート報道官は、今回の判断について「ユネスコの運営の在り方や、同盟国イスラエルへの姿勢に対してのアメリカの懸念を反映するものだ」と説明しています。
声明では、脱退の時期について来年、2018年の12月31日としています。そのうえで、正式な加盟国ではないオブザーバーとしてユネスコには関わっていくとしています。
アメリカは、政治的に中立の立場が保たれていないなどとして、1984年にユネスコを脱退し、その後、2003年に復帰しているほか、2011年にはユネスコがパレスチナの正式加盟を認めたことに反発し、分担金の拠出を凍結していました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171012/k10011176341000.html