マンガ雑誌の発売前に人気マンガの内容の一部をインターネットのサイトに載せたとして、沖縄県などの男女のグループと秋田県の男が著作権法違反の疑いで逮捕されました。警察によりますと、このうち、秋田県の男は、サイトを閲覧したことによる広告収入で少なくとも3億500万円を得ていたということです。
逮捕されたのは、沖縄県北谷町の自営業、上原暢容疑者(30)と鳥取市のフリーライター、長屋静華容疑者(23)ら男女合わせて3人です。
また、秋田市中通のウェブデザイナー、堀田井良史被告(31)も6日までに逮捕・起訴されました。
警察によりますと、このうち上原容疑者ら3人は、ことし7月までのおよそ1年間にわたり、集英社が刊行するマンガ雑誌「週刊少年ジャンプ」で連載中の人気マンガ「ONEPIECE」などの画像データをスキャナーで読み取ったうえで、発売前にインターネットのサイトに載せたとして著作権法違反の疑いが持たれています。
3人は正規の発売日の前に販売を行う「早売り店」と呼ばれる店で雑誌を購入したということです。また、サイトを閲覧したことによる広告収入により、およそ7500万円を得ていたということです。
調べに対し上原容疑者ら2人は容疑を認め、長屋容疑者は「去年の分についてはやっていない」と供述し、容疑を一部否認しているということです。
また、堀田井被告は、インターネットの同じようなサイトから画像をコピーして自分のサイトに載せ、逮捕されるまでの3年近くで、閲覧による広告収入を少なくとも3億500万円得ていたということです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170906/k10011129301000.html