大型で強い台風15号は、発達しながらゆっくりと東寄りに進んでいて、台風の暴風域に入っている小笠原諸島の父島では、30日の降り始めからの雨量が300ミリを超え、50年に1度の記録的な大雨となっています。気象庁は土砂災害に厳重に警戒するよう呼びかけています。
気象庁の発表によりますと、大型で強い台風15号は、1日午前7時には、小笠原諸島の父島の北北西60キロの海上を、ゆっくりとした速さで東南東へ進んでいると見られます。
中心の気圧は955ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで、中心から半径170キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。
小笠原諸島は、30日の昼ごろから、台風の暴風域に入り続けていて、父島では、30日未明の降り始めから、1日午前6時までの雨量が333.5ミリに達し、気象庁は「父島では50年に1度の記録的な大雨となっている」という情報を発表しました。
また、非常に強い風が吹き、海上は猛烈なしけとなっていて、父島では午前4時40分ごろに39.8メートルの最大瞬間風速を観測しました。
気象庁は、土砂災害に厳重に警戒し暴風や高波に警戒するよう呼びかけています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170901/k10011121761000.html