琉球大の伊沢雅子教授(動物生態学)らの研究グループは17日、国内で38年ぶりに野生のカワウソを長崎県・対馬で確認したと発表した。
日本にいた「ニホンカワウソ」は絶滅したとされており、今回のカワウソの種類は特定できていない。
研究グループによると、今年2月、ツシマヤマネコの生態を調査するため対馬の山林に仕掛けた無人カメラに、偶然、カワウソが5秒間ほど映った。保護の観点から、詳しい撮影場所は明らかにしていない。健康状態は良好そうで、性別は不明という。
小さい頭や、太くて長い尻尾などの特徴からカワウソと断定した。研究グループは、〈1〉対馬でカワウソが細々と生き残っていた〈2〉大陸に広く分布する「ユーラシアカワウソ」が韓国から渡ってきた〈3〉人が持ち込んだ——の三つの可能性があるとみている。
http://www.yomiuri.co.jp/eco/20170817-OYT1T50059.html