将棋の最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14)は21日、大阪市の関西将棋会館で指された王将戦予選で澤田真吾六段(25)を破り、公式戦連勝記録を歴代1位タイの「28」に伸ばした。昨年12月のプロデビュー戦から負け知らずの中学生棋士が、30年ぶりの快挙を達成した。
28連勝は1987年に神谷広志八段(56)が達成していた。新記録のかかる次回の対局は26日、竜王戦決勝トーナメント1回戦で増田康宏四段(19)と戦う。
対局後、藤井四段は「(28連勝は)思ってもみなかった幸運で、ツキがあった」と話したが「次の対局もすぐなので喜びに浸っていられない」と気を引き締めた。第一人者の羽生善治王座(王位・棋聖、46)は「神谷八段の偉大な記録に並ぶとは驚嘆の一語に尽きる」とコメントを発表した。
この日の対局は両者が得意とする角換わり戦法で始まり、後手の澤田六段の攻めをかわした藤井四段が的確に反撃。最後は詰みを読み切り、完勝した。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFG21H0V_21062017000000/