22日朝、千葉県館山市の沖合で、大きな口が特徴の「メガマウス」と呼ばれる巨大なサメが定置網にかかっているのが見つかり、生けすに保護されました。メガマウスが見つかった記録は、国内では20例ほどしかないということで、専門家は「生態を知るうえで貴重な発見だ」と話しています。
メガマウスは22日午前4時半ごろ、館山市の栄浦漁港の沖合、およそ1キロに設置された定置網にかかっているのを漁業者が見つけました。
体長は、およそ5メートルで、漁業者から連絡を受けた館山市内でダイビングのガイドなどをしている会社が引き取り、ダイバーが魚を観察できる生けすに移して保護しています。
メガマウスは太平洋やインド洋などの深い海に生息する巨大なサメで、大きな口が特徴です。
サメの生態に詳しい東海大学海洋学部の田中彰教授によりますと、メガマウスが海岸に漂着したり、定置網にかかったりして見つかった記録は、国内で20例ほど、世界でも100例ほどしかないということです。
田中教授は「黒潮に乗って回遊してきたメガマウスが、餌のプランクトンを食べるために海面近くまで上がってきた際に、定置網にかかったのではないか。メガマウスは寿命や繁殖の状況など、わかっていないことが多いので、生態を知るうえで貴重な発見だと思う」と話しています。
さかなクン「世界的にとても珍しい」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170522/k10010991221000.html