米マイクロソフトの基本ソフト「ウィンドウズ」を使うパソコンを狙った大規模なサイバー攻撃について、ロシアの情報セキュリティー会社カスペルスキーは15日、ハッカー集団に北朝鮮が関与している可能性を指摘した。
同社によると、今回の攻撃に使われた「ランサム(身代金)ウェア」と呼ばれるウイルスの一部が、「ラザルス」と呼ばれるハッカー集団が過去に使ったものと類似していることがわかったという。「ラザルス」は過去にセキュリティー関係者の間で北朝鮮とのつながりを指摘されており、2014年11月にソニーの子会社の米ソニー・ピクチャーズエンタテインメントへ大規模なサイバー攻撃を仕掛けた集団と見られている。
ロイター通信は米セキュリティー会社シマンテック社も北朝鮮の関与を指摘しているとしつつ、両社とも「北朝鮮が関与していると断定するには時期尚早で、さらなる分析が必要だ」と見ていると伝えている。
http://www.asahi.com/articles/ASK5J3GHBK5JUHBI00K.html