アフリカ中部のコンゴ民主共和国でエボラ出血熱が新たに発生し、少なくとも患者1人がエボラウイルスに感染して死亡したことが確認され、WHO=世界保健機関などは感染拡大を防ぐための対策を急いでいます。
エボラ出血熱が新たに発生したのは、アフリカ中部に位置するコンゴ民主共和国で、首都キンシャサから1300キロ以上北東に離れた森林地帯です。
WHOなどによりますと、先月22日以降、9人の患者にエボラ出血熱が疑われる症状が見つかり、このうち3人が死亡しました。
そして、これまでの検査で、死亡した患者のうち少なくとも1人が、エボラウイルスに感染していたことが確認されたということです。
アフリカでは2014年から2年余りにわたって、リベリアなど西アフリカの3か国でエボラ出血熱が爆発的に流行し、1万1000人以上が犠牲となりました。
さらにこの流行とは別に、コンゴ民主共和国でも2014年に、エボラウイルスの感染が拡大し40人以上が死亡しています。
現地政府は今回のエボラ出血熱の発生について、「国際的な公衆衛生上の危機となりうるこの感染症に、私たちは立ち向かわなければならない」としていて、WHOと連携して感染者の特定など、感染拡大を防ぐための対策を急いでいます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170513/k10010980121000.html