7日行われたフランス大統領選挙の決選投票では、中道で無所属のマクロン候補が極右政党のルペン候補を破り、勝利しました。EU=ヨーロッパ連合との関係を重視し、移民の受け入れにも寛容なマクロン氏が勝利したことで、EUの混乱は避けられ、世界に広がる自国の利益を優先する動きにも歯止めをかけることになるのか、注目されます。
フランス大統領選挙は7日に決選投票が行われ、内務省によりますと日本時間の8日午前6時半の集計率83%の時点で、マクロン候補の得票率が64.15%、ルペン候補が35.85%で、マクロン氏がルペン氏を破って勝利しました。
マクロン氏はパリ市内のみずからの陣営からテレビで演説し、「非常に名誉あるもので大きな責任を感じる。社会の分断や経済問題など、多くの課題がある中で、国民とともに進んでいきたい」と述べ、勝利を宣言しました。
一方、ルペン氏は「フランスが直面する多くの課題を前にマクロン氏が成功することを祈っている」と述べ、敗北を認めました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170508/k10010973131000.html