【北京=西見由章】中国が遼寧省大連で建造していた初の国産空母が26日午前、進水した。国営新華社通信が報じた。今後、試験航行などを経て2020年までの就役を目指す。中国が初めて作戦に使用する空母となる。
進水した空母は、中国初の空母「遼寧」の前身である旧ソ連の未完成空母「ワリヤーグ」を基に設計された。通常動力型でカタパルト(射出機)は備えておらず、船首部分に艦載機が発艦するためのスキージャンプ式の甲板が設置されている。
練習艦として位置付けられる遼寧と比べ、速力や収用できる艦載機の数などが改善されたもようだ。
同通信によると、この日午前9時ごろから建造ドッグ付近で進水式が開かれ、人民解放軍制服組トップの范長竜・中央軍事委員会副主席があいさつ。空母は曳航(えいこう)されてドックを出た後、埠頭(ふとう)に接岸した。
空母は2013年11月に着工。動力や電力などの主要システムはすでに完成しているという。
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