【ソウル=名村隆寛】北朝鮮は25日、朝鮮人民軍の創建85年の記念日を迎えた。軍創建記念日の大型行事は予告されていないが、記念日に遭わせて北朝鮮が6回目の核実験や弾道ミサイル発射を強行する可能性があり、日米韓では警戒を強めている。
韓国の聯合ニュースは同日、韓国政府筋の話として、北朝鮮がこの日、南東部にある元山(ウォンサン)一帯で過去最大規模の火力訓練を行っていると報じた。金正恩(キムジョンウン)委員長が視察する中、長距離砲などを大量に動員した訓練だという。韓国国防省は確認中という。
トランプ米大統領は23日(日本時間24日)、安倍晋三首相と中国の習近平国家主席と相次ぎ電話会談を行い、北朝鮮に挑発行動自制を強く要めていくことで一致した。
北朝鮮は、トランプ氏が軍事力行使を含む「全ての選択肢」を視野に入れていることに過敏に反応している様子だ。北朝鮮は24日、平壌で軍創建記念の中央報告大会を開き、「敵が軍事的冒険に出ようとすれば、先制核攻撃で侵略の牙城を完全に消し去る」などと米国を牽制した。
http://www.sankei.com/world/news/170425/wor1704250029-n1.html