カナダの東部にある島に、15階建てのビルと同じ高さの巨大な氷山が流れ着き、住民や観光客の間で話題になっています。
巨大な氷山が現れたのは、カナダ東部にあるニューファンドランド島です。この周辺の海域は「氷山通り」と呼ばれ、毎年春から夏にかけておよそ1000キロ離れたグリーンランドなどから氷山が流されてくることで知られていて、1912年に、氷山に衝突して沈没したタイタニック号の事故も起きています。
ことしも今月に入って氷山が確認されるようになり、島の東側にある小さな町のすぐ近くに、ひときわ大きな氷山が流れ着きました。青白い色をした氷山は切り立った崖のような形をしていて、地元メディアによりますと、海面に見えている部分だけで、高さが15階建てのビルに相当するおよそ46メートル、面積は競技場と同じくらいあるということです。
地元の人は「これまでに見た中で最も大きい」と話しているということで、観光客も訪れて話題になっています。
タイタニック号の事故を教訓に氷山の動きを監視している国際機関によりますと、この海域を含む北大西洋では、漂流する氷山の数が増える傾向にあり、背景について地元メディアは、地球温暖化が影響している可能性が高いと指摘する専門家の話を伝えています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170422/k10010958011000.html