春の味覚として店頭に並び始めたタケノコ。芳ばしい香りと柔らかい食感を今の時期、楽しみにしている方も多いかもしれません。ところが、ことしはタケノコの値段が上がっています。年によって収穫量が増減するタケノコの特徴が影響していると見られますが、九州の産地では“意外な原因”を指摘する声も出ています。(福岡局 坂本理記者・小林さやか記者/北九州局 佐藤志穂記者)
値段は去年の倍!
「高いですね!」「この時期にしては小ぶりじゃないですか!」
福岡市の青果店で、買い物客から悲鳴にも似た声が上がっていました。プラスチック製の大きなカゴの中にタケノコが10本余り。この店では今月10日から店頭に今年産のタケノコを並べ始めました。
しかし、値段は1本298円。去年のほぼ倍の値段です。買い物に来ていた女性は「今シーズンはまだ買っていません。春になるとやっぱり、タケノコを食べたくなるのでもっと安いものが多く出回ってもらわないと困ります」と話していました。
この青果店の篠原加代子店長は「ことしは市場に出回る時期が、例年に比べ3週間ほど遅くなっています。しかも例年より小ぶりで、ことしは不作のようです」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/business_tokushu/2017_0413.html