【ワシントン=加納宏幸】トランプ米大統領は4日、シリア北部イドリブ県であった化学兵器を使ったとみられる空爆について「アサド政権による憎むべき行為だ」として、同盟国とともに非難するとの声明を発表した。一方で、オバマ前政権の「弱さと不決断」がこのような事態を招いたと批判した。
トランプ氏は「女性や子供を含む罪のない人々に対するシリアでの化学兵器攻撃は非難されるべきだ」と指摘。政権軍による化学兵器使用が明るみに出ながらオバマ前大統領が軍事行動を見送った判断を挙げて、「化学兵器使用にレッドライン(越えてはならない一線)を引きながら何もしなかった」とした。
ロイター通信は4日、米政府当局者の話として、シリアでの化学兵器攻撃にサリンが使われたとの見方を伝えた。
http://www.sankei.com/world/news/170405/wor1704050013-n1.html