中国河南省済源市の酒務村の農民が23日、1本の動画により手塩にかけて栽培したホウレン草を全て奪われるという悲劇に見舞われた。
同日朝、同じ村の知人の知らせを受け自身の畑に急行した男性は、大勢の人が自分の畑のホウレン草を奪い合う光景を目の当たりにした。男性とその家族は制止したが効果はなく、1日のうちに2万元(約32万円)かけ栽培した約8700平米のホウレン草が全て強奪された。
なぜ彼のホウレン草が強奪されたのか?その原因は23日にネットで公開された動画だと中国メディアが伝えている。動画では被害者男性の畑が映っており、「酒務村の東にある畑のホウレン草がいらなくなった。欲しい人は早めに取りに来るように」と女性の声が記録されている。
この動画の内容はデマで、被害者の男性は「1~200人ほどの人が来ていた。ホウレン草はあと10日ほどで収穫する予定だった。誰もいらないとは言っていないし、制止しても誰も耳を貸してくれなかった」と語っている。さらに、ホウレン草が強奪された後を映した動画も公開されたが、男性は動画を公開した人物に心当たりはなく、現在警察が調査を進めている。
http://www.recordchina.co.jp/b173699-s0-c30.html