政府は、性犯罪を厳罰化する刑法の改正法案を3月上旬にも閣議決定する方針だ。強姦(ごうかん)罪の名称を「強制性交等罪」に変更。法定刑を引き上げるほか、男性が被害者の場合や、告訴がないケースでも罪に問えるようにする。開会中の通常国会に提出し、成立を目指す。成立すれば、性犯罪については明治時代の刑法制定以来の大改正となる。
性犯罪の厳罰化をめぐっては、被害者やその支援者などの声を受け、法務省で検討を進めてきた。昨年9月には、法相の諮問機関「法制審議会」が、刑法の見直しを答申していた。
現在の強姦罪の法定刑は「懲役3年以上」だが、見直しにより、殺人罪の下限と同じ「懲役5年以上」に引き上げられる。強制わいせつ罪とともに、被害者からの告訴がなくても立件できるようになる。
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