全国有数のスルメイカの産地、北海道函館市では31日で今シーズンの漁が終わりますが、水揚げ量は統計が残っている平成13年度以降で最も少なく、記録的な不漁となっています。専門家は背景に資源量の減少などがあると分析しています。
函館のスルメイカ漁は毎年、6月1日からよくとしの1月31日まで、津軽海峡周辺で行われます。
函館市によりますと、今シーズンの水揚げ量は合わせて1493トンと、統計が残っている平成13年度以降で最も少なく、ピークだった平成13年度と比べると、およそ6分の1にとどまっています。
このため市場では供給不足となってスルメイカの価格が高騰し、平均の取引価格は1キロ当たり779円と、平成13年度と比べて4.5倍余りになっています。
イカの生態に詳しい函館頭足類科学研究所の桜井泰憲所長は「今はイカの資源量が世界的に減少期に入っているうえ、今シーズンは産卵場所の東シナ海の水温が低く、産卵が進まなかったことが不漁の原因になったと見られる」と分析しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170131/k10010858451000.html