奥能登で栽培されている高級シイタケ「のとてまり」の初競りが17日、金沢市中央卸売市場で行われ、最高級品「プレミアム」の1箱(6個入り、500グラム)が、これまでの最高額の15万円で落札された。
香りや風味が高く、肉厚で食べごたえがあるのとてまりは、石川県や生産者などで作る「奥能登原木しいたけ活性化協議会」がブランド化を進めており、今年で出荷6年目となる。
収穫されたシイタケのうち、傘の直径が8センチ以上、肉厚3センチ以上などの基準をクリアするのが2~3%で、そこからさらに選別し、その4割程度だけがのとてまりに認定される。プレミアムには、さらに厳選された4%前後だけが認められる。昨年、過去最高値の1箱10万円をつけていた。
この日は、プレミアム1箱のほか、のとてまり15箱が1箱1万5000円以上で取引された。来年3月末までに、約1700箱の出荷を見込んでいるという。
競り落とした仲買人から購入した、金沢市の料亭「加賀料理 八百辰」の浅香敏泰社長(56)は「購入できてうれしい。お吸い物にして出そうと思います」と話していた。
同協議会の新五十八会長は「ようやくブランドイメージがマツタケに追いつくことができた」と喜んでいた。
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